抗がん剤の再開
結果は
しばらくお休みしていたせいか、
かなりしんどかったそうです。
反動といった感じでしょうか。
やはり吐き気がひどく、食べ物を受け付けないようでした。
そのかわり
休薬期間の間が2週間あったので、
身体が少しは楽になったようでした。
そして、近くの温泉にも行ったようです。
ずっと行きたかった隣町の蕎麦屋さんにも車を運転して行けたようでした。
そして蕎麦を1人前食べることができたと。
それでも無理をしたせいか、次の日は下痢で、運転の疲れも出たようでした。
こういった当たり前の生活が
抗がん剤治療をうけながらでも
していけるのが理想
なのだけど…
本人もきっと、
これくらいは出来るだろうと
臨んだ抗がん剤治療でしたが
なかなか現実は厳しいものでした。
この頃私は
電話で様子を聞くたびに
どうすれば良いのか思い悩み
どうしようもできない事にがんじがらめになってしまい
心の元気をなくしていくばかりでした。
辛い様子を聞くと落ち込み、
少し調子が良いと聞くと明るくなりました。
こんなに自分の心が
左右されるとは思ってもみませんでした。
私にとって、「お父さん」は
大きな存在だったようです。
小さな頃のことばかり思い出しました。
休みには釣りやキャンプに連れて行ってくれたこと。
家の前で遊んでくれたこと。
床屋に一緒について行ったこと。
カブに2人乗りして捕まったこと。
母親には甘えられなかった分、
父には甘えん坊だったと思います。
遊びを教えてくれたから
今でも自然や外が好きなのだと思います。
思い出を胸に
いつかはお別れしなければいけないのですね。