くらし手帖

甲状腺腫瘍摘出手術、子宮摘出手術をうけました。その備忘録と、その後の生活を綴ります。

最後の3日間

たくさん話してそばにいた3日間


私が帰ってから、亡くなるまでの3日間は、
今思い出すだけでも長く濃い時間でした。
今でも、亡くなった瞬間を思い出さない日はありません。

言葉にすると鮮明に蘇るし辛いので、なかなか詳しくは書けません。


そして、
あれで良かったのか、
もっと出来たことがあったのではないか、

私が薬を飲ませたすぐ後に亡くなったので
私のやり方がよくなかったのでは、

自分のせいでと自分を責める思いが消えず

しばらく受け止める時間が必要でした。



それでも、病院ではなく
父が住み慣れた自宅の寝室で
母と私の手の中で亡くなったこと。

そばにいて温もりを感じられたこと。
寂しい思いをさせなかったのではないか、と思いたいです。


私が帰った金曜日の夜には、
自分の人生を振り返って
私にたくさん話してくれました。

母への愚痴もたくさん聞きました。
我慢強く辛抱強かった父は
誰かに心のうちを
最後に聞いて欲しかったのだと思います。

そして
お葬式は家族のみで行うこと、
墓はいらないから
樹木葬でと場所も指定しました。
登記の書類の場所と手続きを頼むと言いました。

この言葉があったので

お葬式や墓所を決めるのも早く、
本当に助かりました。

最後まで立派な父でした。


そして最後に、
たくさん父の愚痴や心の内を聞いてあげられた事は、

私の今までやこれからの、大きな支えになってくれる思い出になりました。


父がその時お葬式やお墓の事を言い残してくれた事も
本当に助けになりました。

自分の死について、深く考える機会を与えられました。



父は最期の日まで頑張って
ベッドに腰掛け
黒酢ドリンクを飲んだり
杏仁豆腐を食べたり頑張り屋さんでした。


お葬式の時のお坊さんの言葉を忘れずにいたいと思います。

「供養には
その人の良い所を真似して
そのように生きる
という事もあります」

最後まで諦めず、
頑張り屋で周りに配慮できる
生き方をしたいと思います。

ありがとう、お父さん。


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