くらし手帖

甲状腺腫瘍摘出手術、子宮摘出手術をうけました。その備忘録と、その後の生活を綴ります。

CTの結果

腹水がたまる

3月23日にCTをした結果、 癌の方はあまり変化なく、 それほど大きくも小さくもなっていないようでした。

そのかわりに、 腹水がかなり溜まっていることがわかりました。

腹水がたまる、 この事実はかなりショックな事だったと思います。

4月はじめに旅行に行く予定だったそうです。

少し遠いところに思い切って宿を取ったと言っていました。

最後になるかもしれない桜を、 母を連れて見にお出かけしたかったのだと思いました。

それも、キャンセル。 腹水=末期 そんな覚悟をしたのだと思います。

私は旅行に連れて行ってあげたくて、 運転するために帰省しようかと思っていました。

それを言った時、 「バカ言うな、大丈夫」と一蹴されてしまったけれど、

腹水の事を知ってから、 本人も現実を目の当たりにするしかなさそうでした。

電話で、

「腹水がたまるいうことは、 わしももう長うない、いうことじゃ」 と言いました。

急いで帰省する

3月25日、 この話をして、なんとか桜の季節に 花見に連れて行ってあげたいと、

3月28日、 帰省しました。 満開予想は3月30日頃。

私の住む関東では、 すでに満開でしたが、 実家の方はまだ5分咲きでした。

瀬戸内海の島に 桜を見に行きました。 

杖をつきながら少し歩いては休み ゆっくりゆっくりと。

満開の桜の中、 たくさん写真を撮りました。

大切な宝物が出来ました。

病院にも付き添いました。

そして2回の抗がん剤治療を見届けました。

私が帰省した時は、 一か月ほど休んだ状態でしたが、

抗がん剤の後は明らかに顔色が悪くなり、 痩せてダルそうなのが見てとれました。

見るのは辛かった。

一緒に畑もやり、 桜を見て、銀行に手続きに行き、 最後に温泉も行けました。 お蕎麦も食べたね。

動けるうちに出かけられた事、 本当によかったと思います。

たくさん話もしたし、 今まで出来なかった話もできました。

ありがとうね。

最後に背中をさすって 空港を後にしました。

最後までずっと、手を振ってくれていました。

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