くらし手帖

甲状腺腫瘍摘出手術、子宮摘出手術をうけました。その備忘録と、その後の生活を綴ります。

心のバランスを崩した2月

何もかもできなかった

父が癌と診断を受けて3ヶ月あまり。

本格的な抗がん剤治療が始まり、
進む方向が見えてきました。


父との時間をゆっくり過ごそうと
お正月に帰ってみたものの、
体力や元気をなくし
体重も減ってしまった父

なかなか受け止められずにいました。

そして、物で溢れ返り
掃除もほとんどできていない実家を放置できず、
片付けと掃除に終わった帰省でした。

帰省の間、夜中になると何度も1人で泣いてしまいました。

家族が病に倒れるということ
一家の柱だった(亭主関白の古風な家庭でした)大好きな父がいずれ亡くなるということ

頭ではわかっていても
心がついてきていないようでした。

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母との埋まらぬ価値観の違い

そして現実を見ようとしない母の言動にイライラばかりしてしまいました。

「お父さんはずっと長生きすると思ってた」
「お父さんがまさかこんな急に病気になるなんて」

「実感がわかない」

現実は目の前にあるのに
どこか人ごとで、これから先の事を受け入れられないようでした。

正面から向き合うのが怖くて、
そうなったのかもしれません。

病気持ちの私は自身の経験から

病気はいつなるかわからないよ

震災の経験から

当たり前の毎日が続くとは限らないよ
と常々言っていて、

突然に始まるから、断捨離はしておいた方が良いよ
と言っていました。



母は、目の前に起こってみないと、
向き合えないのだと思いました。
そして目の前に起きていても、
目を逸らせようとしていました。


説得したり、聞き役になり、慰め役になるのも疲れてしまいました。


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そんなことがきっかけになったのか、
自宅に戻ってからはどういうわけかやる気も出ず、何もしたくなく、朝も起きられなくなりました。

このままではダメだと出かけても、不意に涙が出てくる始末。

深い深い海のそこにいる気分でした。

抗がん剤の副作用の吐き気がひどいという話を聞いて、

このまま治療を続けるのが果たして父のためなのか

考え続けていたのも心を消耗させてしまったのかもしれません。

辛い2月でした。

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